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Takayama ロングボードリペア#

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Index#

友人のロングボード修理#

20年近く前にHawaiiで購入したというTAKAYAMAのロングボード。
ショートボードとクラッシュして、ノーズがデッキ側から突き刺さりボトムまで貫通。
他にもスクラッチ箇所があるが、今回は目立った数か所のみタッチアップする。

貫通#

貫通した個所はフォームが持っていかれて、レジンだけで補修するとリペア後に妙なバランスになりそうなので、フォームを再成形する必要がある。
まあ、直す方も依頼する方も気分的な問題ではあるが。

フォームを切り取り、切り取ったスペースに合わせてフォームを接着する方法もあるが、切除範囲が大きいのとメンドクサイのでキューセルを使用することにする。

キューセル(キューセルパウダー)とは#

キュ−セル

Amazonの商品説明によると…

商品の説明

  • 深いキズなどリペア箇所の内部を軽量に仕上げる為の、レジンに混ぜて使用する粉末状のリペアアイテム
  • たっぷり使えるお得用タイプ。小さな容器に詰め替えてご使用ください

けっこう昔からある製品なのだが、ボール状の粒々ではなく赤血球や野球の硬式球の二枚合わせの皮状のような形態をしていると聞いたことがあるが間違っているかもしれない。

確かに、上記の形態の方が球体よりレジンの浸透率が増すことで固着性が高まるような気がするが、利便性が高く価格も安いのでサーフボードリペア時の使用頻度は高い。

修理のプロセス#

ごっそりフォームを抜き取り、修理箇所にマスキングテープで養生をしたらレジンにキューセルを混入する。キューセルは軽く飛散しやすく吸い込んだらかなり危険なので、もちろんマスク、保護メガネ、手袋は必須である。

硬化剤を混入する前にレジンとキューセルを良く混ぜ合わせておく、エアが入った場合は容器をコンコンと叩き、先端のとがったモノで突いて可能な限りエア抜きをしておく。

どこまで仕上げるか#

後はレジンを流し込むだけなのだが、キューセル入りレジンは後加工がしやすいので、多少多めに持ってもOK。硬化後はラミネートするクロスの厚みを考えて成型し、ラミネート、ホットコート、サンディングでリペア完了。

残っていたガラスクロス部分は、ヴィンテージということもあり、そのまま使う。

写真に見えているTAKAYAMAのボトムに入ったラインも、最後にPOSCAで再生。

フォ−ム埋め中

まあ、エア入ってるけど。

ロングボードリペア完了#

2、3日で修理を終え、引き取りに来た友人に返却。ウチはそんなに広くないのでロングボードに居座られると作業スペースがなくなるのだ。

ここまでクラッシュしていたボードなので、再び乗れるようになれば御の字ということもあり、友人は喜んで帰っていった。

仕上がりに関しては、アマチュアのリぺアの域を出るわけではないが、まあ喜んでくれたので良しとする。

キューセルパウダーの入手#

繰り返すが、キューセルはサーフボードリペアに便利な製品だ。

自分でサーフボードのリぺアをするなら、持っていて損はないと思う。

キューセルパウダー

shping-horse

サーフボードシェイピングスタンド#

シェイピングホ−ス

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サーフボードのシェイプにリペアに#

部分的なリペアなどならワーキングベンチなどでも良いが、シェイピングするとなるとなくてはならない。自分の場合はロングボードをシェイプするつもりはないので、スタンドのピッチ(長手方向)は750mm、高さは各自の身長もあるが、自分の場合トップが900mm、レイルを挟んだ場合の一段低いところで650mmで制作した。

シェイピングスタンド、シェイピングホ−スとも

ロングボードの修理にも使用したが、問題なく使えるサイズ。トップ部分には合成皮革を張ってたるんだ部分にサーフボードのレイルが当たるようにしている。これにより柔らかいフォームにも傷がつきにくくなっている。

サンドバッグ#

サーフボードは完成しても軽量であり、ラミネート前のフォームの状態だとなお軽く、非常に不安定な状態での作業となる。
アウトラインの切り出しやサンディング中にフォームの落下を防ぐため、あると便利なのがサンドバッグだ。

サンドバッグ

自分の場合は、大きめのポリ袋にビーチに行って砂を入れて外側を古いTシャツでカバーしたものを使っている。量ってないが多分3kgくらいだと思う。

カンタンな作りだが、角があるウェイトなどと比べてフォームを傷つけたりへこますことはないので十分効果が得られている。

作ってはみたが…#

自作シェイピングスタンドだが、使ってみて不満がないわけではない。電動工具でレイルをサンディングするときにサーフボードの傾きが望むアングルにセットできないからだ。

レイルのサンディングは、電動サンダーを固定したままレイルに沿って行ったり来たりするためサーフボードをしっかり保持したい。

シェイピングスタンド改良案#

シェイピングホ−ス改良案

そこで画像や動画を検索したところ良いアイディアを見つけた。この程度なら現在のシェイピングスタンドの片側を改造するだけでなんとかなりそうだ。

また、ラミネート時はサーフボードを900mmより高く保持したいのでブースターの設置も考えている。

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サーフボード製作用工具 -計測機器その1-#

自家製計測ツ−ル

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高いので自作する#

サーフボード製作用の工具はほとんどが海外製で、送料を考えると割高になる。
幸いに多少木工をやっていたので、基本的な工具は揃えていた。
今回は下記の工程で使う測定機器について書く。

測定機器が使われるリシェイプの工程#

  1. リシェイプするボードの実寸測定
  2. スペック決め
  3. カットライン計測
  4. アウトラインシェイピング
  5. 厚みシェイピング
  6. ロッカーシェイピング
  7. レイルシェイピング
  8. 自作フィン製作
  9. フィンシェイピング

以下省略

リシェイプサーフボード幅と厚み#

自家製ワイズ計測ツ−ル

フォームの長さについては、普通のコンベックスがあれば十分だが厚みと幅にかん 
しては専用工具があるとストレスが軽減される。

上記の画像は、合板に目盛りがハゲチョロになった指金をカットして2つ張り合わせたワイズゲージ。
ストリンガーが見えている状態でなら、センターラインを合わせるだけで1/2幅の数値が読める優れもの。
youtube で外国人のシェイパーが使っているのを見て自作した。

自家製シックネスゲ−ジ

次の画像もした自作シックネスゲージ。目盛りはなく、挟み込んだ後にバタフライナットで固定して隙間をメジャーで図るだけのシンプル機構。
“300mmまで図れます”的な画像だが、外縁部が狭すぎて厚みのあるボードは計測できない模様。

国産でもキャリパーゲージは既製品があるのだが、ロングボードの厚みを計測するにはフトコロが足りるサイズとなると高額になる。

海外にはF型で目盛りのついた既製品もあるが、これまた素敵なお値段がする。暇があったら作ろうとも思うが、多分やらないだろうな。

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初めてのリシェイプサーフボード#

初めてのリシェイプサーフボード

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初めてリシェイプしたミニシモンズ#

自分自身、初めてのリシェイプとなったボード。古いロングボードの元のスペックからと、自分が乗ったことがないのでデザインはミニシモンズに決定。

ノ−ズとテイルをカットしたロングボ−ド

譲り受けたロングボードの前後をカットした状態。この後ラミネートをはがしてゆくわけだが、古いボードということもあり剥離や凹みが多々ありキューセルでタッチアップする必要があった。

一回目のグラッシングを軽く失敗してしまい、サイドタッチアップを行う。いらん手間をかけることになるので、ラミネート前のフォームはきちんと仕上げておくべきだと痛感する。

ミニシモンズボトム

キールタイプのウッドフィンを作成し取り付けて完成。やはりラミネート時のミスが目立ったので、フィニッシュサンディングの後にカラースプレーでアラ隠し…

ライディングインプレッション#

作ってから2シーズン乗っているが、すこぶる調子が良いボード。自分の中では一番の小波用だが、アタマサイズでも楽しく、ドルフィンもOK。

テイクオフも早く、すぐにトップターンに入れてアクションが起こしやすい。長さ自体も短いのでレイルトゥレイルも楽に切り返せる。

初心者によくある、テイクオフ時に波のフェイスに沿ってノーズを下げてしまうとフィンが効かなくなり却ってテイクオフが遅くなる。

2枚目の写真はキールツインフィンセッティングだが、小波でのターンがルースだったので下記の写真のタイプに変更した。これにより、蹴りこみ気味なターンをしても抜けることはなくなった。

初期製作時のフィン

スペック#

Length 5’ 3/8” (1638.3mm)
Width 20” 1/2 (520.7mm)
Depth 2 15/16”(74.6125mm)
Bottom Single Double Concave Flat out
Fin Type/ Number of fins Original Keel / 2

その後#

パイセンのファ−ストリシェイプボ−ド

快適に使っているが、クラックが入りやすくラミネート前の処理をしっかり行うことが肝要。

その後、先輩のリシェイプを手伝った際には、徹底的にした処理を行うことで素晴らしい仕上がりとなった。

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サーフボードブランクス入手方法#

twin-fish

Index#

ブランクスを入手する方法#

自分のように趣味でサーフボードを作っている場合、シェイプする前にブランクスを入手しなければならない。

市販のブランクスを購入することもできるが、アマチュアシェイパーである私は別の方法でアプローチしてみたいと思う。

ブランクスを入手する方法としては、主に次の3つが考えられる。

  1. 廃材をカットして使用する
  2. 住宅用の断熱材を購入して使用する
  3. 譲り受ける

スクラップボードをカットして使用する#

これはコストと再利用の点で私の譲り受けお気に入りの方法だ。

古いサーフボードがゴミになる前に、部分的に再利用しようというわけだ。

とはいえ、好きなデザインに成形していいというわけではない。

もともとサーフボードはプロのシェイパーが自分の意思でシェイプしたものだから、アウトラインやロッカーなどの選択肢は限られている。

それでも、サーフボードを再利用することに意義があると思う。

石油製品を買わずにサーフボードを再利用するだけでも気分がいいものだ。(ガラス化する樹脂は石油製品だが…)

家庭用断熱材フォームを購入して使用する#

住宅用断熱フォームは、ホームセンターなどで購入することができる。

W:900mm L:1800mm (@3′ X 6′) が日本での標準サイズとなる。

厚みも20mm〜100mm(@0.8″〜3.9″)といろいろあるので、必要な厚みにカットしてストリンガー間に挿入し、接着剤で固定することも可能。

ただし、ポリスチレンフォームであるため、住宅用断熱材フォームにはポリエステル樹脂は使用できない、フォームそのものを溶かしてしまうからだ。

そのため、ガラス張りにする場合はエポキシ樹脂を使用する。

エポキシ樹脂はポリエステル樹脂に比べてやや高価であり、ガラス化する際の温度管理もシビアになる。

これでは通常のブランクを購入するのと変わらないし、環境に対する配慮もない。

譲り受ける#

懇意にしているプロのシェイパーがいて、あなたがアマチュアシェイパーであることを知っていれば、シェイピングの過程で失敗したフォームを譲ってくれることもあるかもしれない。

この場合、デザインはオーダーメイドになるので、気に入らないかもしれないが、プロのシェイピングを間近で見ることができる。

自分好みの形に少し修正したら、あとはグラッシングをすれば完成だ。

サーフボードの性能に期待が持てそうだ。

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サーフボードフィンを自作する#

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自作フィン#

フィン作りは、サーフボード作りよりも簡単で、また、のんびりと作業すれば楽しい作業となる。

大きく分けて2つの方法がある。

  • 木製
  • FRPラミネート
    どちらもメリット・デメリットがあり、市販のフィンを購入するという選択肢もある。

サーフボードへのフィンの取り付け方#

フィンを自作する場合は、フィンボックスを購入する必要がないため、グラスオンが安価になる。

市販のフィンを取り付ける場合は、各メーカーに対応したフィンボックスが必要になり、専用の工具も必要になる。

取り付けるフィンの枚数によっては、ブランクス自体の購入と同じくらいの費用がかかることもある。

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木製のフィン#

バルサ、合板、天然木など、好きなフィンのアウトラインをもとにテンプレートを作っておくと、使い分けができて便利だ。

簡単に作れるフォイルとしては、センターフィン、シングルフィンは両面フォイル。サイドフィン、ツインフィン、クアッドフィンは片面フォイル(内側がストレートフォイル)となる。

サイドフィンは片面フォイルなので、2枚を合わせて整形すると均等なフォイルになる。

FRP積層板#

フィンを切り出す積層板の形成から始まるが、時間とコストと手間がかかる。
ガラスクロスは積層体をガラス化しやすいのですが、必要な厚みを作るために枚数が多くなってしまう。
ガラスマットは厚みがあり、ガラス化の手間は少ないが、ガラス化する際の加工が難しく、気泡が入りやすい。

どちらも必要な厚みが得られたら、電動工具を使うことで粗形成の手間を省くことができる。

フィンのラミネート加工と成形#

切り出した木製のフィンを、仕上がりの厚みに合わせて貼り合わせる。
多少の厚みの違いは、後の工程で修正できるので、あまり神経質にならなくても大丈夫。

ラミネートは何度かサンディングするが、その都度形を整えてホットコーティングしても良いし、最後に仕上げても良い。お好みの方法でどうぞ。

いずれにせよ、サンディングする前に硬化する時間が必要なので、サーフボード本体の製作と並行して行うのが効率的で疲れない。

クッキングシートを使うと、樹脂が他の部品にくっつかないので非常に便利。
市販のフィンボックスを使う場合は、フィンを立たせるための専用の治具を作ると良い。

フィンのセッティング#

市販のフィンボックスの設置方法は、インターネット上に動画がたくさんありますので、そちらを参考にしてほしい。

グラスオンの場合は、グラスクロスをロープ状にほぐしたロービングクロスが市販されている。ほぐすのはあまりコストがかからない。

設置する際の角度や傾きは、似たような形状のサーフボードを参考にすると良い。
数値はデータベース化しておくと、後々資産になる。

実際のセットアップは、サーフボードのボトムをホットコーティングする前に行う必要がある。
フィンとサーフボードを同時にホットコーティングすることができるからだ。

フィンを作らずに、余ったお金でビールを飲もう!#

セットアップが終わると、いよいよボード本体との仕上げのサンディング作業に入る。
この時点で完成が目前に迫っているので、ボードを思い通りの仕上がりにサンディングしてゆく。

正直、手間をコストと考えれば、買った方が早い。

フィンを作らずに、余ったお金でビールを飲もう!

と、有名シェイパーがコメントしている記事をウェブで見たのですが、リンク先が見つからなかったので割愛する。

いずれにせよ、フィンが出来上がった時に飲むビールは美味い。

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フィッシュフィッシュフィッシュ!#

twin-fish

Index#

パフォーマンスボードからの乗り換え#

30年以上サーフィンをしているが、初めてツインフィンのフィッシュやミニシモンズが欲しくなった。

その理由#

  • 加齢による体力の低下
  • youtubeで見たインプレッションビデオ
  • 近所の同年代のサーファーのボード選び

購入のきっかけ#

新しいサーフボードを購入する予算がなかったので、中古ショップを見て回っていたが、何を基準に選べばいいのかさっぱりわからなかった。

ある日、知り合いのサーフショップからホームページの不具合の連絡があり、ウェブデザインが元々の本業だったので修正のために店を訪問した。

お店に行って、修正作業を行う、修正は簡単で費用を請求してくれと言われた。

普通なら2万円くらい請求するところですが、知り合いなので安くしようと思い、その時、横にある白いツインフィンフィッシュボードが目に入った。

“これは修理依頼? それとも中古なの?”
“お客さんから処分を依頼されたジャンク品です”
“今回の請求はこのボードと交換で”
“え、いいんですか?”
“うん”

こうして私の最初のフィッシュボードは私の手元にやってきた。

手に入れたフィッシュサーフボードにはフィンがなかった#

以前、友人のフィッシュボードを借りたことがあったが、どうせ試すなら良いコンディションでサーフィンをしたかった。

また、手に入れたサーフボードにはフィンが付いていなかったので、とりあえずキールフィンを購入した。

ところが、手に入れたフィッシュのフィンシステムは昔のFCS-IIの3タブタイプで、今の2タブタイプのフィンやボックスには合わなかった。

仕方なく、2つのタブのうち1つを切り取って無理矢理取り付けることにした。

フィッシュサーフボードのことはあまり詳しくないのですが、このセッティングが良いとは思えなかった。

いずれはフィンを自作するしかない」と思い、Youtubeで動画を検索してみると、フィンはもちろん、サーフボードを自作している

アマチュアシェイパーの動画がたくさん見つかった。

サーフボードの試乗に行くため、ウェットスーツを着たまま動画を見続けていた。

気がつけば、サーフィンに行くには遅くなり過ぎていた。

サーフボードの試乗を終えて#

hand made wood fins

今思えば、これがサーフボードの自作に興味を持つきっかけになったと言える。

もちろん、フィッシュの試乗はうまくいき、テイクオフの安定感や乗り心地には満足したのだが、フィンのセッティングには不満が残った。

当時、私は趣味で木工を始めていたので、家にはたくさんの廃材があった。

フィンを自作するのに十分な大きさのベニヤ板を引っ張り出し、ラミネート用のポリエステル樹脂とガラスクロスを買ってきた。